リハビリ




私が去年12月、退院してきたころは、

いつ死ぬかわからないので、身辺整理をはじめた。

気になったところを仕事も家事もひきうけてくれている主人に、

じっとしている私が言うことになる。

まだ、転院してリハビリを2~3か月してから家に帰らないと

大変ですよとのアドバイスを聞かずに、年末年始家で過ごすと

トイレまでも、Ⅰ人で間にあわない状態で、リハビリパンツで

無理やり退院したから、大変だった。

家の中でも、寝ていて起き上がることが一苦労で、

何かにつかまって座れても、立ち上がるのに一苦労。


入院して意識がなく、栄養チューブで生命は維持できていたが、

20キロ体重減で、筋力が落ちた。手足にもまひがあった。

リハビリも、気の遠くなるような根気と努力がいると思う。

絶対、元のようになるとは言い切れないので、

動かすと痛みが走るとやめたくなる。

特に、指先のまひは最後まで残ると言われた。

お箸も握れず、スプーンでこぼしながら食べていた。

手先のリハビリは、自分で「折り紙」を折り始めた。

思うように折れない。でも、去年、入院中も年末が近づき、

看護士さんも介護士さんも、患者さんの制作したものは

喜んで下さるので、「箸袋・ポチ袋」ともらっていただけるので、

1日中折っていた。不眠症もあり、夜眠れない時も

ずっと、折り続けていたので・・・指先のまひはなくなったようだ。


明日は、蓄膿の治療で、耳鼻科へ行くので、

総合病院の耳鼻科なので、不安そうな子供さんに

「あんぱんまん」の箸袋で笑顔が見られるので

頑張って、折っている。


そして、掃除も座りながら手の届く範囲で、気になる個所を

主人に言わずに、モップで掃除し始めた。

何枚も重ねてつけておくと便利である。




アルコール除菌のスプレーをかけると、お風呂の壁も

介護のイスに座りながら、掃除が出来る。


料理も、コマの付いた移動できる丸椅子に座り、

スープジャーや電子レンジを駆使して、

新しいレシピで、料理をすることが出来るようになった。

今度は、きりたんぽのお鍋に挑戦してみたいと思っている。

毎日、充実してうれしい。